なつかしい思い出

前回と同じくWINE SHOP nico でテイスティングしたワインです。こちらはNZはボークスベイ産のシラーです。
ソムリエ資格等をお持ちの方はご存知かと思いますが、ホークスベイはギムレットグラヴェルで有名なNZ北島のワイン産地です。世間的には良質なボルドースタイルのワインを生産することで知られています。それは間違いありませんが、私にとってはどちらかと言うと良質なシラーの産地です。これは結構自信があります、何しろそこに留学していましたから。
このワインの生産者の1人はアント・マッケンジーという方ですが、私が通っていた専門学校の先生でもあります。私も担当教諭が中国に出張中に、数時間ワイン工学の講義を受けました。忙しい中質問にも答えてくれて、とても親切な方です。ワインコンクールの審査員なども勤められています。
さて、このシラーですが、好みが分かれるかも知れません。最初に感じた印象は埃っぽいということ。サーブしてくれたお兄さんが「籠っている」と表現してくれましたが、言い得て妙。閉じているという意味ではなく、香りが籠っているんです。また、血のニュアンスがあり、結構苦味を感じます。ブルーベリー等のフルーツの香りもしますが、他の要素が強くてあまり前面には出て来ません。
好きか嫌いかと問われれば、私は好きです。あまり熟成させるようなタイプのワインではないと思いますが、2~3年寝かせて苦味が落ち着いたら、きっと面白くなっていると思います。
nicoのサイトによると、ワイナリーは2020年に設立されたようです。当時のクラスメイトの中にはホークスベイで暮らしている仲間もいるので、彼らに勧めてみようと思います。