意外にも上品なシラー
コート・デュ・ローヌのシラーを久々に飲んでみました。造り手はグレゴリー・ギヨーム。地元の酒屋で何か面白いのはないかと尋ねたところ、勧められたのがこの1本です。
私はフランス語が全く分からないので、エチケットが何を言っているのか検討がつきません。しかし、エチケットの印象から軽くてクイクイ飲めるタイプのワインかと想像しましたが、良い意味で裏切られました。
スルスルと飲みやすいワインですが、軽いという訳ではなく、上品なシラーでした。アタックは酸味が強くて柑橘類や赤いフルーツを強く感じますが、時間が経ちワインが開いてくると動物的なニュアンスも感じられるようになり、複雑さが増します。酸味がしっかりしているので、ダレルこともありません。
全房発酵なので、タンニンの抽出は弱めです。スパイシーさを求める人にはお勧めしませんが、お手頃な値段でエレガントなシラーをお求めの方にはお勧めできる逸品です。